1930〜1950年代のジッパーをリアルに復刻したこだわりの製品です。
ジッパーの歴史の中でも一番古い製法で、エレメント素材にアルミ、丹銅、洋白といった非鉄金属を使用しています。
プレス成形されたエレメントは重厚感に溢れ、またメッキを施していませんので素材との経年変化が、楽しめる独特な雰囲気を醸し出します。
WALDESジッパーのこだわりは綿糸100%テープ仕様、昔ながらの力織機で製造している事です。
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力織機とは動力を用いて布を織る機械で、通常使用される織機とは異なります。 シャトルという木製のものが往復運動を繰り返し、縦糸に横糸を打ち込んで織っていきます。 ゆっくりと1時間に4〜5mほどしか製造出来ません。現代では貴重な織機となっています。 |
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ジッパーテープに使用されるコード(芯)も綿糸100% |
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テープとコードを縫う糸も綿100% | ![]() |
熟練の職人が巧みにミシンを操作して、テープとコードを縫い合わせていきます。 |
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テープ、コードへのテンション掛かり具合や、縫い糸にまで掛かるテンション・・・ 一つ一つ確認しながら最高のジッパーテープを手掛ける。 |
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縫い合わされたテープとコード |
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縫い合わされたテープは古い機械を使い巻かれていきます。 でも、ここでもちょっとしたコツがいります。巻く速度の調整、テンションの掛け具合で綺麗に巻けるか? ぐちゃぐちゃになってしますか? 単純な作業ですが、経験も必要になります。 |
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織り、染色、ミシン掛け ジッパーテープは完成後、高速プレス機にてエレメント(務歯)を植え付ける工程へ進みます。 |
高速プレス機によるエレメント植え付けも国内では数少なく、機械もヴィンテージである。
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1960年代の機械は作りも頑丈な為、現役で稼働中。 | エレメントの材料は機械後方から入り、内部金型で 成形され、テープに一つ一つ植え付けていきます。 |
ジッパーに使用する材料は非鉄金属であるアルミ、丹銅、洋白の3種類。 |
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エレメントをテープに植え付けした後は、エレメントを研磨し、一つに合わせていきます。 | 一つのジッパーに合わせた後は、厚みを一定の寸法にロールしていきます。 | 洗浄工程を経て、ジッパーは高温の乾燥機へ進みテープのしわを伸ばしていきます。 |
◆エレメント仕様一覧◆
アルミ(AL) | 丹銅(G) | 洋白(N) | アンチックゴールド(AG) | ブラック(BK) |
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エレメント規格 | No.3 | No.4 | No.5 | No.75 | No.8 | No.10 |
エレメント素材 | No.3 | No.4 | No.5 | No.75 | No.8 | No.10 |
アルミ(AL) | 〇 | 〇 | 〇 | ------- | 〇 | 〇 |
丹銅(G) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
洋白(N) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アンチックゴールド(AG) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラック(BK) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
※製品の留意点
@綿テープは、ポリエステルと比較して摩擦、引っ張り強度、耐色に劣ります。
A綿テープは、堅牢度が3級以下です。加工、洗濯、摩擦、汗、光による移染退色が起きやすいので注意が必要です。
B綿テープは染色ロットにより多少の色ブレがあります。
Cジッパーはエレメントの形状上、逆開オープン、W仕様など上下でスライダーの滑りが異なる場合もあります。
DエレメントのAG、BK仕様はメッキではなく薬品による特殊加工を施してあります。
縫製の際には、生地にエレメントの色が移行する可能性もあります。
また、摩擦や後加工等で表面が変化することもあります。
◆規格別テープ素材対応一覧◆
テープ素材 | No.3 | No.4 | No.5 | No.75 | No.8 | No.10 |
ポリエステルテープ | 〇 | 〇 | 〇 | ------- | 〇 | 〇 |
13mm幅 綿テープ | 〇 | ------- | ------- | ------- | ------- | ------- |
16mm幅 綿テープ | ------- | 〇 | 〇 | ------- | ------- | ------- |
20mm幅 綿テープ | ------- | ------- | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
テープはポリエステルと綿100%テープの2種類があります。
No.5に関して、綿テープは16mmと20mmの幅がありますのでご注文時にご指定下さい。
また、別注色にも対応しておりますが、その際には最低ロット引き取りとなります。
詳しくは、お問い合わせ下さい。
※ジッパーはエレメント規格+エレメント素材+テープ素材+仕様(止め・OP)+スライダ−の組み合わせで構成されます。
発注に関して下記、例の様に記入して下さい。
エレメント規格=No.5 エレメント素材=G丹銅 テープ素材=綿 仕様=止め スライダー=51WDの場合
5G綿 止 51WDとなります
※お客様による後加工等での不具合に関しましては、当社は一切責任を負いかねますので、ご理解頂いた上でご使用下さい。
また、後加工される場合には加工の方法や薬品、染料、環境によってジッパーになんらかの変化や影響が生じる可能性もあります。
必ず、テストを行われた後にご使用下さい。特に薬品の残留には十分注意して下さい。